粉飾した決算書などで金融機関をだまし多額の融資を受けられるようにしたとして、大阪の医療機器メーカーの元社長らが逮捕された事件で、この会社は20年以上前から粉飾決算を続けていたことがわかりました。
大阪市中央区の老舗医療機器メーカー「白井松器械」の元社長・弘野俊彦容疑者(62)ら2人は2022年から2023年にかけて、経営状況が好調だと装った決算書を金融機関に提出して3億円の融資を受けられるようにしたほか、事業拡大を装ってさらに融資枠を5億円に増額させた詐欺の疑いが持たれています。
関係者によりますと、白井松器械は2001年ごろから複数の金融機関に粉飾した決算書を提出し、融資を受けていたということです。
こうした粉飾決算は歴代の経営陣に引き継がれ、融資金は別の金融機関への返済にも回されていたとみられます。
警察は弘野容疑者らの認否を明らかにしていません。
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