マイナス金利解除で早くも金利引き上げの動きです。
■負担増に?どうなる住宅ローン
“やきもき”している人も多いのではないでしょうか。日銀のマイナス金利の解除に伴って住宅ローン金利の上昇が予想されます。
変動型金利の住宅ローン利用者(20代)
「(Q.住宅ローンは固定か変動か?)変動です」
「(Q.気になりますね?)そうですね。変動もいつ何時、上がるか分からないので、おびえながら生活しているので。月々(返済)はボーナスをならすと13万円」
「(Q.どのくらいまで上がっても耐えられる?)1万円かな。5万円なんて上がったら生活できない」
また、今後、住宅の購入を考えている人も…。
住宅購入を考えている人(30代)
「子どもも家があった方が良いし、考えてはいますけれど」
「(Q.金利が上がると月々に払う金額も増えると思うが?)それを考えると踏み込めない部分もありますね」
影響を受けるのは変動型の住宅ローンです。では具体的に、いくらくらい上がるのかシミュレーションしました。
■住宅ローン変動金利の見通しは?
19日に日本銀行がこれまでの大規模金融緩和策を転換し、17年ぶりとなる利上げを決めました。
これにより、住宅ローンの変動金利も上がると予想されるのです。これまで低金利が続いていたため住宅金融支援機構によりますと、住宅ローンを利用する人の約7割が変動型を選んでいます。
日本銀行は短期金利を0から0.1%程度で推移するようにします。
第一生命研究所 永濱利廣首席エコノミスト
「例えば5000万円を35年ローンで借りているケースがあるとすれば、住宅ローンの金利が0.1%上がればトータルの支払額は約100万円増える」
5000万円を借り入れ、35年ローンで金利0.5%の場合、年間の返済額は約155万7000円。これが金利が1%に上がったら年間返済額は約169万3000円に。年間で13万6000円ほどアップします。
では今後、住宅ローンの変動金利はどの程度のアップが考えられるでしょうか。
第一生命研究所 永濱利廣首席エコノミスト
「仮に例えば今3月ですけど、半年後ぐらい、今年の秋口以降に相当、日本の経済が良くなっていたりすれば、追加の利上げもなきにしもあらずかなと。普通、金融政策は1回動かすのに0.25%くらい動かすのが普通。だからといって日銀が小刻みに0.2%とかにするかもしれないですけど」
しかし、専門家は慌てない方がいいと話します。
第一生命研究所 永濱利廣首席エコノミスト
「仮に金利が上がったとしても今の段階では0.1%ぐらいですから、こういう状況で慌てて借り換えするというのは得策ではない」
[テレ朝news]